台風2号の影響が去り、とても好い日和になってしまった。
久し振りに朝寝を決め込んでみたもののこれではじっとしていられません。
出かけましたよ、近場の名前を知らない渓に。
なかなかの渓相。
毎度のごとく「釣れっこないさ」とほとんど開き直っての渓歩き。
でも、この季節は渓を歩けるだけで満足させられてしまいますねえ。
毎年この時期は、ビージーズの「若葉の頃」のメロディが頭の中で流れ始めます(5月病とかいう病気ではあるまいか。あるいはアルツハイマーかあ?)。

こんないかにも居そうな処に居ないんだよねえ。
今シーズンのこれまでは毎回そうでしたよねえ。

今日は、ドライのみ、それもエルクヘアカディスのみでやってみます。
シンプルな仕掛けでもライントラブルばかり.
バックキャストすれば木の枝に引っかかる、肩まで流せば根掛かりする、ウィンドノットだらけになる、やれやれ。
でもともかく続けます。
ボは毎度のことじゃありませんか。
諸先輩は、1匹目までは半年かかる、いや1年かかる、忍耐・我慢だよと慰めてくれますし・・・。
何の変哲もないポイントへ、それまでと変わらないアプローチをしましたら、
出たっ!
浅い巻き返しへの1投目。
30cmほども流したところでフイッとフライが水中へ引き込まれました。
ドライフライへのイワナの当たりというのはこれか?とロッドを立てますとフッキングしました。
暴れる暴れる。
興奮しましたですねえ。
なるほど、居れば出るのですね。
記念のイワナ君です。
オイラは柔和な視線を向けるのですが、イワナ君は「何だ、このヤロー」です。
当然ではありますが・・・。

初めての1匹目をゲットし、興奮覚めやらないまま次のポイントへキャスティング(と言ってもラインを最短にしてのサイドキャストです)。
出たっ!
この時も僅かな距離を流しただけです。
なるほど、居れば出るのですね。(クドイよ)

暫く遡行すると珍しく頭上の開いたところがありました。
長めにラインを出してキャスティング。
釣果を期待してというより、キャスティングとナチュラルドリフトの練習のつもりです。
なにしろ、もう2匹もキャッチして大満足してますから(諸先輩の慰めのお言葉からすれば、今シーズンの目標を達成してしまったのですから)。
小さな段差の下流側の流れの中にひざまずいて、段差の上の流れの奥にキャスティングします。
3投目くらいで早過ぎず遅すぎずフライが流れました。
するとまた出たっ!
今回フライが流れたのは1mくらい。
釣りビデオで見たようにロッドを立てて左手でラインを手繰ります。
バーブレスフックなので外れないよう慌てふためきながら、頭の半分では「今のこのオレはカッコイイんだろうなあ」なんて思ってニヤついてしまいました。
なもんで、ランディングネット(オイラの場合は、まだ餌釣り師用の渓流タモですが)に手を伸ばしたとたんバランスを崩して倒れてしまい右半身をざんぶと流れに沈めてしまいました。
(イワナが逃げずにデジカメも濡らさずに済んで、あーよかった)

今日は、イワナを3匹キャッチ(もちろん全部リリースしましたよ)、他にバラシが3回でした。
いやあ、ドライは面白い!FFは面白い!餌釣りよりずっと面白いなあ(少なくとも今日は)。
ところでこの渓の場所は言えません。
言うと非常なる危険が迫るためです、悪しからず、トホホ・・・