PREV| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

2)蝉しぐれ・・・覚えておくと体に良い言葉

前回は、「初秋」という少年の成長物語の話でした。
今回も少年の成長物語ですが、日本の時代小説で藤沢周平の名作「蝉しぐれ」です。
子育ての経験があるオヤジというものは、実に子供の成長物語に弱い。
すぐに感動してしまうのですね。困ったものです。
父が汚名を着せられて死罪となった後、艱難辛苦を乗り越えて成長していく物語で、淡い恋あり友情ありの青春小説でもあります。
また、海坂藩という東北地方の小藩の四季がとても瑞々しく描かれている名文です。
主人公・牧文四郎の父である下級藩士の牧助左衛門は、自分の属するグループの政敵の罠にはまり、仲間とともに切腹させられます。
息子である牧文四郎は父の処刑の前に面談を許されますが、ただただ父の話を聞くばかりで何も言えないままに最後の別れをします。
父の処刑の後、傷心の文四郎を親友が訪れます。
「何も話せなかった。父を尊敬していると言えばよかったんだ」
これ一発で、私などは胸が詰まってしまうのですね。
こんなふうに尊敬される親でありたいと思い、素直な子であってほしいと思い、そうではない現実があるわけです。
それなのに、というよりも、それだからこそ成長物語に弱いのでしょう。
そしてまた、親友たちと危険な気配のする行動をとりはじめた文四郎に母親が心配して問い詰めた時、
「私は、牧助左衛門の息子です。けして父に恥じるようなことはいたしません。」
「それで安心しました。」
この息子にしてこの母あり。
凛として信念を持った息子と、深く信頼する母親。
これで既に目は心の汗でいっぱいであります。

今年10月に映画が公開されるそうですが、まずは、藤沢周平の珠玉の文章を読んでみて下さい。
スポンサーサイト

| 覚えておくと体に良い言葉 | 11:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ebizoec.blog60.fc2.com/tb.php/4-57b22b97

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。